打楽器の魅力と代表的な打楽器を紹介

1.打楽器の魅力

1-1.自由度が高い

打楽器の魅力は何と言っても”自由度の高さ”です。叩くだけで音がでるので、始めるのにハードルが低いのがメリット。ただ、誰でも鳴らすことができるので、本当の意味での技術が求められます。「絶対にこの方法で演奏しなければいけない」という決まりはあまりないので、曲や場所に合わせて自由に演奏できます。叩き方を少し変えるだけで音色が変わるので、追求しようと思ったらとことん追求可能です。

1-2.楽器の種類がとにかく多い

打楽器の種類は非常に多く、その数は軽く1100個を超えます。打楽器以外の楽器を演奏する場合は、ギターはギター、ピアノはピアノ、など基本的に1つの楽器に固執します。ですが、打楽器の場合は1つの楽器を極めるというよりかは、いくつかの楽器を平均的に演奏できるようになる技術が求められるので、「色々な楽器を触りたい」という人にはおすすめです。

2.打楽器の種類

2-1.コンガ

キューバ発祥の楽器で、ラテン系ミュージックでよく演奏されます。コンガは樽型のボディ上面に貼ったヘッドを、手のひらで叩いて音を出す楽器です。多くの場合、音の高さが違う3つのコンガを並べて演奏されます。コンガと似た楽器でボンゴがあるのですが、こちらは大小2つの太鼓を繋げた打楽器です。両方ともボディは木製で、ヘッドは水牛や牛の革で作られています。

2-2.シロフォン

シロフォンとは木管の一種ですが、小中学校の音楽の時間に触ったことがある人も多いのではないでしょうか。木製の音板をピアノの鍵盤と同じ順番で並べたもので、2本のスティックを使って演奏します。オーケストラの曲で用いられることが多く、打楽器の中でも有名な楽器の中の一つです。ちなみに、シロフォンよりも低くて柔らかい音がするのはマリンバです。

2-3.マラカス

初心者に人気の打楽器と言えば、マラカスです。マラカという木の実を乾燥させて中をくりぬくと、自然と種子が残るので、それを振ることで音を鳴らします。基本的に両手に持って鳴らすもので、ルンバ音楽の伴奏に使われることが多いです。振るだけで音が鳴るので、子供から大人まで楽しめるのが嬉しいですね。

2-4.フィンガーシンバル

シンバルと聞くと大きな鍋の蓋を想像しますが、このフィンガーシンバルは直径5〜６cmの小さいシンバルです。カスタネットのように打ち合わせて音を出します。通常のシンバルは銅で作られていますが、真鍮が使われることが多いです。それほど大きな音は出ませんが、ベリーダンスを踊るときに両手に2つずつ持ってリズムを刻みます。ダンスによって音色を変えたり、衣装に合わせて楽器に色をつけたりします。

2-5.ハンドベル

ハンドルを握って振ることで、中についている振り子（クラッパー）が金属部分に当たって音を奏でます。一つのベルが一つの音になるので、ベルを音階順に並べて、1人2〜5個のベルを受け持って曲を演奏します。演奏する人たちが一つになって一曲を作り上げるので、なんとも言えない楽しさがあります。イギリスで生まれた楽器で、キリスト教のチャペルなどでもよく演奏されます。

2-6.ギロ

ひょうたんの中をくり抜いて表面に刻みを入れ、棒でこすって音を出します。最近ではひょうたんだけでなく、プラスティック製のものや竹、金属製のものも販売されています。こするだけで音が出るので、初心者がとっつきやすい楽器です。ラテン音楽で使われることが多いです。上下に動かす範囲が長いと「ギー」という音が鳴り、動かす範囲が狭いと「チャッ」と短い音が鳴ります。

2-7.コンサートチャイム

金属管をピアノの鍵盤と同じように半音階に配列させて、曲を演奏する楽器です。非常に大きい音が鳴るので、オーケストラで使われるときも他の楽器に負けないほどの存在感があります。ハンマーで叩いて音を出すのですが、足元のペダルを踏むことで余韻の調整ができます。

3.まとめ

打楽器と一口に言っても、実に多くの種類があります。安いものであれば持ち運びを簡単にできる楽器も多いので、割と気軽に始められます。もし何かに挑戦してみてはまらなくても、次にいくつもの選択肢があるというのは嬉しい点。飽き性の方こそ、ぜひ打楽器に挑戦してみてくださいね。

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